よくある質問
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【質問】箏の各部名称をしりたい!

【質問】箏の各部名称をしりたい!の前に、箏に縁のある動物といえば!

 

箏の各部名称はある動物にちなんでつけられてます!

 

それは『龍』(かっこいやろー)

 

箏はその昔、中国から伝わりました。中国では皇帝はその権威づけとして龍を自らの象徴としたそう。箏は皇帝も扱う高貴な楽器として、龍に見立てられ、そのパーツ名がついたとのことです。

 

日本でも、古事記に琴は大事な宝物の一つとしてでてきたりもします。このお話はかき出すとながくなりそうですので、また別記事にしたいと思います。

 

いよいよ箏の各部名称、まずは全体から

全体像をみてみます。

ざくっと三つにわけて、箏を演奏する時すわる側(写真左)。写真ですと白四角でかこってる左部分。これが竜頭(りゅうとう)。反対側右四角部分、これを龍尾(りゅうび)。この頭と尾にはさまれてる間を(龍)甲(りゅうこう)といいます。

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箏の名称、龍頭部分

龍頭に近寄ります(下写真)。

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ちょっとわかりにくいかもしれませんが、糸がでている金色の〇パーツ。これを龍眼(りゅうがん)。龍頭部、上部側を龍額(りゅうがく)。そして箏を立て掛けた時一番下の部分になるところ。奏者からみて龍頭部の一番右端側面部を龍舌(りゅうぜつ)といいます。

 

 この龍舌部は職人の腕の見せ所でもあったりして、高価なおことだと蒔絵だったり、螺鈿などの緻密な細工が施されてます。また箏の名前をいれたりもしてますね。壊れやすいパーツでもありますので、ここを保護する意味で用いられてるのが口前カバーになります。音の鳴りを遮りますので、本番ではこのカバーは取り外します。

 

箏の名称、龍尾部分

そして龍角と反対側の糸を支えるパーツを雲角(うんかく)。糸をしめる際に楽器に一番負担がかかってしまう部分を保護するのが尾布(おぎれ)。この尾布と口前カバーはお揃いの布を使っておしゃれ気分を満喫します(笑)

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箏側面部

写真はありませんが、箏の側面は、そして裏側は龍腹(りゅうふく)。

 

それぞれが体の名称にちなんでるのでわかりやすいかなと思います。

参考にされてください。

 

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【質問】箏の寿命は?メンテナンスは?

【質問】箏の寿命は?

 

30年ほどといわれております。

 

ただ我が家にある箏は私の母の代からつかってるものもあり、それらはゆうに30年以上はたってると思われます。あくまで私感ですが、練習箏として自宅で使う分には50年位は使えるのではないかなと思います。

 

300年以上たっても現役で使われ続けるバイオリンなどと違って、短いような気もしますが、大事に使って長持ちさせましょう。

 

長持ちさせるために購入時気を付けたいこと

木目が詰まってないものも寿命が短いといわれてます。ですので出来るだけ木目が綺麗に詰まっており、持った際に重量を感じるものを選ぶのも大事かもしれません。

 

長持ちさせるために通常気を付けたいこと

 

箏の素材は桐、つまり”木”です。太陽の光にあてすぎると枯れてしまいます。直射日光は絶対にさけてくださいね。

 

 

 

【質問】コト、琴、箏って違いはあるのですか??

【質問】コト、琴、箏って違いはあるのですか??

そう、前々から私たち邦楽に携わる人間にとっては、表記に頭をなやませるところ。

 

【答え】アリマス!!実は全部違う楽器のことをさしてます!!

私たちがよく目にする楽器の「こと」「琴」という漢字を当てはめてます。が、この「琴」という楽器はちょっと違う楽器のことだったります。さらに言えば、「コト」も「箏」も全部違う楽器のことです。

 

では順をおっていきます。

 

私たちが現在通常つかってる”こと”はどれ??

f:id:nogajika:20150831115534j:plain これは「箏」

呼び方も「こと」です。じゃあ、私たちが通常つかってる漢字の「琴」はどんな楽器なの??と思いますよね。

 

「琴」はこれ!

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これは中国の七弦琴になります。画像がなかったので以下URLからおかりしてきました。有難うございます。謝謝。

中文品名:七弦琴-數位典藏與學習聯合目錄(1197168)

 

「箏」と「琴」の違いは?

では私から質問。この二つの画像をみて何が違うとお思いでしょうか?

 

「柱」がその違いになります。「箏」には”柱”がありますね。「琴」には”柱”がありません。

 

ただ・・・(これがさらにややこしげ)例外がありまして、和琴のように柱はあるのに、「琴」の漢字を当てはめてるものもあります。

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(↑これ和琴)

この情報はさらっとスルーしてください(笑)

 

じゃあ、「コト」は??

今では、”コト”というのは13絃の箏をさしますが、古代では”コト”というのは弦楽器の総称でした。ですので、”箏”も”琴”も”琵琶”も”コト”。源氏物語のなかでは、『箏のコト』『琴のコト』『琵琶のコト』という呼び名でそれぞれを区別しています。今の言葉でいえば、『箏という楽器(コト)』という感じですね。

 

コトコトコトコト、といっぱいでてきて、ちょっとこんがらがった方のために復習。

 

まとめ

コト:古代において、全ての弦楽器を指す総称名。

:柱を使用しないタイプの細長共鳴胴に糸をはったもの(但し”和琴”など例外有)

:音の高低を柱で調整する細長共鳴胴に糸をはったもの(現在メジャーに使われてるのがこれです。)

 

個人的なつぶやき

 邦楽器をやってる人達ではなんとな~く認識されてるこの事実ですが、一般的にはまだまだ「箏」の認知度がひくいのが実情。この漢字をつかうと『そう??ショウ??って読むの??よく見るタイプのおことなの?』などなど聞き返されるのが常。ですので、桐の音楽院での広告などでは「琴」を使ったりもしてます。

 

 毎回毎回、この漢字問題にはちょっと頭をひねったり、都度担当の方に説明したりもするのですが・・・・。今現在では、「わかればどっちでもよい!!!」という個人的見解にいたってます(笑)。

 

 ですが、学術的に研究されてる方からしたら「とんでもない!!!」というご意見もあるでしょうし・・悩むところです。他の皆様方はどうしてるんだろう。ちょっと気になります。もしご意見ありましたら、ご教授くださいね。

【質問】箏柱(ことじ)の頭がかけてしまったら?【答】リメイクしよう!

【質問】箏柱(ことじ)の頭がかけてしまったら?

長年の使用による摩耗や、うっかり落としてしまって箏柱の頭(写真左、赤印部)が欠けてしまった柱をお持ちではありませんか?

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【答え】リメイクしましょう!とても便利なものになりますよ。

欠けてしまった部分をアロンアルファなどで接着しようとしても接合部分が綺麗にならなかったりします。

 

そこでリメイク!頭の部分を思い切って、更に削り取り、研磨して糸道をつけると、とても重宝する小柱(写真右柱)になります。このリメイク柱は、通常小柱よりも足の部分が幅広で安定感があるので、とても重宝するんですよ。古典での低調子でこの柱を使用すれば、押手にも安心して対応できるのです。私は本番で小柱が必要な場合、いつもこの柱を選んでつかってます。

 

 ですので私は、欠けた柱があると、本番用の小柱がまた増えた♪♪と密かに嬉しく思いながら、いつも楽器屋さんにお願いして、作り変えてもらいます。自分でするのはちょっと難しいな。。。と思う方は、是非お近くの楽器屋さんに相談してみてくださいね。

 

【質問】糸締めについて

糸締めについて

前回、箏にかかっている糸について、そして糸締めのタイミングについて書きました。

 

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今日は糸締めについての、ちょっとつっこんだ話です。マニアックかも。。。

実は前回と今回の記事、ベースは2005年にブログに書いたもので、そこから加筆訂正してます。その当時、あくまで一例ですがと頂いた意見を以下にまとめてみました。

 ご意見などありましたら是非ご教授くださいね。

糸締めの種類

  • 新糸(あらいと)締め 全て新しい糸にして締めなおすこと 
    糸締め代 + 糸代がかかります。
  • 天地(てんち)締め 爪があたる部分(龍角側)を逆さまにし、今、龍尾側にある部位を弾く位置にもってくること。糸は今かかっているものをつかうので、糸締め代のみかかります。

※17絃では送り締めといって、摩耗した部分を避け、締めなおしする場合もあります。

 

何本って??

『糸締めしてくださーい』とおことやさんにもっていくと、『何本ですか?』と聞かれます。

 

何本ってなんですか??

 

と私も思っていたのですが、糸締め具合、つまり張りの強さの事だそう。

 

六本締めは締め上がり 五が壱越平調子で五絃Dと巾の裏(柱の左側)が同じ音になる(オクターブ違い)。ついでに七の絃Gと七の裏がやはりオクターブ関係になる。
七本締めなら 若干強く締め壱越平調子の六D#と巾の裏が同音程になる。七の表と八の裏も同じになる

 

通常は何本で皆締めてるの?

いろいろご意見あると思いますが・・6本の糸締めは絹糸(主に古典畑)ではスタンダード(それ以上は切れやすくなる。)17.5匁で6本も多いとの事。
化繊糸(テトロンは商標、欧米ではナイロン)で六本と言うとかなり緩く感じる。
通常は7本以上。ただし絹とテトロンを弾き比べると同じ匁でも絹の方が太くきつく感じる。

 

現代曲をひかれる方などはもう少しきつめが多いと思います。 ちなみに私自身は7本でおねがいしてます。

 

昔沢井先生宅のお稽古場の箏は、8本とかだったような・・・9本もあったような・・記憶違いかな。。指を鍛えよう!!という方、男性の方などは今より強めの糸をかけてもよいかもしれませんよね。

 

なぜ“何本”と呼ぶようになったのか?

 

ちなみに本数は笛(三味線、詩吟)などの世界で使われる呼び名で1本がAで順次数えて行くとDは6本となる。これが絃の張りの基準としての呼称になったと考えられる

糸の単位は?

ちなみに糸の単位は匁(もんめ)太さではなく重さの単位通常18と言えば匁を表します(一匁は3.75g)

糸締め四方山話

新糸を締める場合には絃の伸びの計算もありなるべく素早く13本を締める。通常ユタンを解き絃をはずし掃除して糸を通し糸玉を付け締め上がり後柱を立て微調整 糸を巻きユタンにしまいはずし糸を処理まで全てでおよそ30分以内。(糸締めの際 絹はほとんど伸びずテトロンが2-30cm引っ張れるとすると絹はそれの1/2-1/3しか伸びない。)

13本を同じ強さに締めると思われているがそうではなくどんな調子でもきれいに柱が並ぶ締め方をする。一<二<三<四<五<六<七>八=九<十>斗>為>巾これほど単純ではないが二は一より強く締め、三は二よりと続く、、八あたりから徐々に前の絃より緩く締めていくが、その強弱の量は各絃微妙に違う。調律師が糸締め棒を使い音を出してるのを見ると思うが前の絃との角度で音程を計り強さを調整している。

 

基本的には平調子は当然のこと雲井、本雲井が取れ中空 曙調子が取れれば高域のディアトニックでもほぼ完璧に柱は並ぶ。

 

 

楽器を始めた頃は、聞きなれぬ事やら専門用語やらおおくて、わかりにくいですよね。私はいまでもそうです!!(笑)参考にしてくだされば幸いです。